おてあらい倶楽部

カテゴリ:トイレ > 交通施設のトイレ

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埼玉県川口市
川口駅の東口に市営の地下駐輪場があります。
川口駅周辺には駅前の公衆トイレは存在しません。しかし唯一、公衆トイレとして利用できるのがこの地下駐輪場のトイレなためか、駅構内にはこのトイレの案内があります。
かなり古いトイレでしたが、2022年11月末から2023年3月上旬にかけて改修されました。
今回は改修前から工事中、そして改修後を紹介したいと思います。

2020年10月30日撮影(改修前)
男性用トイレ

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手洗場はTOTOのL220が3台設置されていました。その内2台はToyotokiマークです(外から中が見える上にトイレ前の通行人が多いため撮影できず)。
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小便器はINAXのU-411Rが1台とTOTOのU37が
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5台の計6台の設置でした。
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U37のロゴはすべてTOTOマークでしたが、いわゆる初期TOTOマークではないかと思います。
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小便器のハイタンクはTOTOのS28と
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TOTOのS408Bが1台ずつの計2台設置されていました。
ちなみにS28のほうはToyotokiマークでしたが、これまた外から丸見えで通行人が多いのでロゴマークは撮れませんでした…。
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大便器個室は和式4室(内1室は調査時、使用禁止だった)でした。
どの個室も便器が交換されたようでINAXのC-852BMが設置されていました。
このように全体的に古びていて壁や床に経年によると思われる汚れがありました。

2022年8月27日撮影

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トイレの通路に改修に関するお知らせが貼ってありました。この時点で期間は2022年10月16日~2023年2月末となっていました。

2022年10月16日撮影(改修前)
工事開始日のはずですが…
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改修時期が延期になり、2022年11月上旬~2022年2月末に変更になっていました。
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トイレの出入り口です。2020年10月30日には撮影しそびれましたが、今回は撮影しました。
男性用トイレ
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2020年10月30日時点と比べて壁や床が塗装されて幾分か明るい雰囲気になりました。
手洗場の器具自体は交換されていません。
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3台中2台はtoyotokiマークの器具でした。これも2020年10月30日時点では撮影できませんでしたが、改めて訪れて撮影しました。
残りの1台はTOTOマークになっています。
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小便器も特に変化ありません。
もともとは同型の小便器が7台あったようですが、1台は交換されていて1台は器具が撤去されています。
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小便器はハイタンク式でした。
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1台にはtoyotokiマークがありましたが、これも2020年10月30日に撮影できなかったものを改めて撮影しました。
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小便器はL字の配置になっていました。
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大便器個室は和式4室(+掃除用具入れ1室)ありましたが、この時点で2室しか利用できなくなっていました。ちなみに手前の1室は2020年10月30日の時点で使用できましたが、奥の1室はもう何年も閉鎖されたままでした。
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和式便器に関しては交換されたようで他の器具よりも新しかったです。

2022年11月26日撮影

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またまた改修時期が延期になっていて2022年11月29日~2023年3月5日になっていました。とうとう終わりの時期も延期になっていました。
工事中は仮設トイレが別の場所に2基設されるとの記載もありました。
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今まで撮影していなかった掃除用流し(TOTO SK22A)を撮影しました。うまく写っていないですが、初期TOTOマークでした。この流しはほぼ使われていなかったようで倉庫化していました。これに関しては改修後も残っていました。
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この時点で案内にもあったとおり、仮設トイレが2基設置されていましたが、トイレの前にチェーンとパイロンを置いて使用できないようになっていました。

2022年12月1日撮影(改修中)
仮設トイレ(男女共用)

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仮設トイレの運用が開始になり、和式1室と洋式2室が設置されていました。
まさかの簡易水洗式でした。
いくらそんなに利用者が多くないとは言え、これについては水洗式にできなかったものかと思いました。
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2022年11月26日時点ではありませんでしたが、2基の仮設トイレとは通路を挟んで反対側にも仮設トイレが1基設置されました。
2022年11月26日に撮影した仮設トイレの外観写真のうち2枚目の左側の個室が和式でしたが、これが2022年12月10日時点で仮設ユニットごと交換されて洋式になっていました(洋式はどの個室も仮設ユニットと便器が同じだった)。

2023年1月1日撮影

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工事中の様子です。
トイレの前の通路ごとブルーシートとガードフェンスで封鎖されていました。
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工事中の案内は仮設トイレが3基に変更されていました。

2023年3月8日撮影(改修後)

ちなみに2023年3月4日にも訪れましたが、工期が2日延長されて3月7日までになっていました。
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とうとう改修が終わって新しいトイレが使用開始になっていました。ちなみに2023年3月8日時点では仮設トイレと新トイレのどちらも使用可能な状態になっていました。
外観はあまり変化ないように感じますが、壁面が再塗装されてきれいになっています。また男女トイレのピクトグラムが新しくなっています。
場所が場所なので多機能トイレは新設されていません。
男性用トイレ
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男性用トイレを入ってすぐ左側に曲がるとベビーシートが設置されています。半個室状態になっています。
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もともとトイレが広かったのもありますが、かなり広々とした空間になっています。
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手洗場はTOTOのL350CMが2台の設置です。改修前から引き続いて石鹸が設置されていますが、石鹸供給栓が自動になりました(水栓も自動になった)。
改修前はこの位置に小便器(TOTO U37が3台)が設置されていました。
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小便器はTOTOのUS900Rが3台の設置です。
改修前もこの位置に小便器(TOTO U37が2台とINAX U-411Rが1台)がありました
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大便器個室は洋式2室の設置になりました。
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TOTOの「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式」CS498BC(便器)+SP498BAY(タンク)が設置されています。
便座はTOTOウォシュレットPS2An(TCF5524AU)が設置されています。
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ウォシュレットのリモコンと便器洗浄のボタンです。
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手前の1室にはベビーチェアがあります。
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もう1室もTOTOの「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式」CS498BC(便器)+SP498BAY(タンク)が設置されています。
便座はTOTOウォシュレットPS2An(TCF5524AU)が設置されています。

ちなみに洗浄動画を見ていただきたいのですが、妙に水勢が弱い気がするのは気のせいでしょうか?

【コメント】同じ場所のトイレとは思えないくらい変わりました。明るさや清潔感、使い勝手のどれも改善された気がします。今まではできれば利用したくないトイレでしたが、これなら積極的に利用したくなります(ただ場所は良くないですが)。
手洗場、小便器、大便器ともに器具が減少しましたが、改修前のトイレはむしろ器具が多すぎる印象がありましたし、器具が減った分、ベビーシートの設置や個室の拡張が行われているのでこれはこれで有りかと思います。

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千葉県山武郡芝山町
芝山鉄道芝山鉄道線の駅、芝山千代田(しばやまちよだ)駅。
芝山鉄道は東成田~芝山千代田間の2.2キロを有する日本一保有する路線が短い鉄道事業者となっています。京成東成田線と直通運転をしており、大半の電車は京成成田~芝山千代田の運行となっていますが、一部は本線の京成上野やさらに本線と押上線を経由して都営浅草線の西馬込駅や京急空港線の羽田空港第1・第2ターミナル駅まで乗り入れる運用もあります。
路線の大半は成田空港の地下を走ります。
京成東成田線と半一体化した路線ですが、芝山鉄道自体は京成電鉄のグループ会社ではなく、成田国際空港株式会社の連結子会社となっています。
九十九里浜方面への延伸計画もあるようですが、具体化していません。
芝山千代田駅は2002年10月27日に開業しました(芝山鉄道芝山鉄道線も同日の開業)。
ちなみに東成田駅は京成電鉄の管轄であり、東成田~芝山千代田間には途中駅がないため、この駅が唯一芝山鉄道管轄の駅となります。
1面1線の構造を有する高架駅となっています。
駅舎内には芝山鉄道株式会社の本社も入居しています。

トイレは改札内(高架下)にあります。
男性用トイレ
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手洗場はTOTOのL507RAが2台の設置です。
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小便器はTOTOのU307C(左側1台)とU406C(右側2台)が合わせて計3台設置されています。
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大便器個室は2室あります。
手前の個室は洋式です。TOTOの「パブリックコンパクト便器・タンク式」CS497BCD(便器)+SH596BAYR(ロータンク)が設置されています。
便座はTOTOウォシュレット アプリコットP AP1(TCF5810R)です。
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奥の個室は和式です。便器はTOTOのC755CUです。
多機能トイレ
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TOTOの「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式」CS497BCD(便器)+SP496BAY(タンク)が設置されています。
便座はTOTOウォシュレット アプリコットP AP2AK(TCF5840AUYR)です。
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オストメイト設備としてTOTOの「ケアクリック」が設置されています。
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手洗場はTOTOのL103CF(?)です。
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多機能トイレ内にはベビーチェアが設置されていますが、ベビーシートの設置はありませんでした。

【コメント】きれいなトイレです。直通運転先の京成電鉄の影響を受けているのかトイレも駅舎もどことなく京成感があります。

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神奈川県川崎市高津区
JR南武線の途中駅、久地(くじ)駅。
小さな地上駅舎を備える駅です。快速電車は通過します。
一日あたりの乗車人員は11,805人(2021年度)です。駅周辺にこれといって集客力のある物がないにも関わらず乗車人員が10,000人台以下の駅も多数ある南武線の駅として健闘しているほうです。
トイレは1番線ホームに隣接する駅舎付近にあります(改札内)。
男性用トイレ
2007年10月~2008年2月にかけてバリアフリー工事が行われましたが、現トイレはその時に完成したものと思われます。
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手洗場はTOTOのL120Dが2台の設置です。
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小便器はTOTOのUS800C(E)が3台の設置です。
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大便器個室は洋式1室の設置です。
便器はTOTOの「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式」CS497BCD(便器)+SP496BAY(タンク)が設置されています。
大便器だけ他の器具と比べて年式が新しくなっていますが、ここは元から洋式でした。当初はTOTOのC480S(確かハイタンク式)が設置されていたと記憶しています。
多機能トイレ
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便器はTOTOのC480Sです。オストメイト設備としてTOTOの「パウチ・しびん洗浄水栓」があります。
便器付近の小型手洗器はTOTOのL570Aです。
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手洗場はTOTOのL270Dです。
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多機能トイレ内には多目的シートが設置されています。
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多目的シートが設置されているところからもわかるとは思いますが、室内はそんなに狭くありません。

【コメント】明るくてきれいなトイレです。しかし周辺の駅と比べて個室の数が少ないのが心許ないです。

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神奈川県川崎市多摩区
JR南武線の途中駅、宿河原(しゅくがわら)駅。
駅舎も駅前も小ぶりな駅です。快速電車も通過します。
一日あたりの乗車人員は7,013人(2021年)と南武線の中でも利用者は少なく、下から4番目となっています。
トイレは1番線ホーム上にあります。
男性用トイレ
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手洗場はTOTOのL120Dが1台の設置です。
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小便器はTOTOのU500が3台の設置です。
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大便器個室は洋式2室の設置です。
手前の個室の便器はTOTOのC550SUです。
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奥の個室はTOTOの「パブリックコンパクト便器・フラッシュバルブ式」CS494Mです。
こちらはもともと和式だったようです。
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奥の個室の方が狭いですが、なぜかベビーチェアはこちらに設置されていました。
多機能トイレ
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便器はTOTOのC550SUです。オストメイト設備としてTOTOの「パウチ・しびん洗浄水栓」があります。
便器付近の小型手洗器はTOTOのL570Aです。
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手洗場はTOTOのL270Dです。
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多機能トイレ内には多目的シートがあります。
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多機能トイレ内には結構広いです。

【コメント】きれいなトイレです。
乗車人員の割には器具が多めに設置されていると思いますが、一方で男性用トイレはちょっと狭かった気がします。

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JR南武線の途中駅、登戸(のぼりと)駅。
2面3線のホームと橋上駅舎がある構造となっており、川崎方面からの登戸止まりの電車が設定されている他、一部の快速電車が各駅停車と接続をします。
小田急電鉄小田原線との乗換駅となっており、JRと小田急を乗り継ぐ客も多いです。
そのためかJR側の一日あたりの乗車人員は64,908人(2021年度)と南武線の途中駅では利用者が多く、JR東日本全体でも第53位となっています。
現駅舎は小田急側の駅舎改築に合わせて橋上化されたもので2006年6月17日より供用を開始しています。なお、JR側の駅舎は小田急側よりも早く完工しています。

JR側のトイレは改札階(改札内)にあります。
男性用トイレ
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手洗場はTOTOのL130Dが2台の設置です。
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小便器はTOTOのUZ105Uが5台の設置です。
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大便器個室は洋式3室の設置です。
手前の2室はTOTOの「パブリックコンパクト便器・フラッシュバルブ式」CS494Mが設置されています。
手前2室はもともと和式だった個室ですが、数年前に洋式化されました。
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奥の1室はTOTOのC550SUが設置されています。
こちらは元から洋式だった個室です。しかし当初は簡易多機能個室として整備されたはずですが、いつの間にか扉が引き戸から内開き戸に変更され、一般的な個室と変わらなくなってしまいました(ただし通常の個室よりは広いが)。ちなみに同じ内容の改造がJR横浜駅の一部トイレでも行われていました(その後、改修されて簡易多機能個室は復活した)。
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奥の個室にはベビーチェアがあります。
多機能トイレ
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便器はTOTOのC550SUです。
便器付近の小型手洗器はTOTOのL570Aです。
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手洗場はTOTOのL260CMです。
手洗場の右側にはベビーチェアがあります。
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オストメイト設備として汚物流し(TOTO SK35)、混合水栓があります。
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その他に多目的シートもあります。

【コメント】ウォシュレットはありませんし、今となってはちょっと設備が古い感じもありますが、簡易多機能個室が完備されていて、多機能トイレには汚物流しや温水対応の水栓、さらに多目的シートがあるなど個人的には2006年当時のJR東日本がトイレに対してものすごく本気を出した物件という印象を持ちました。
また経年や利用者の多さを考えるときれいに管理されているほうだと思います。
しかし2月のまだ寒い時期とは言え、男性用トイレ内は暖房が効き過ぎていたのかものすごく暑かったです。

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