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茨城県大洗町
茨城県を走る鹿島臨海鉄道大洗鹿島線(水戸~鹿島神宮)の主要駅である大洗駅。この路線で数少ない有人駅です。またこの駅の駅舎には鹿島臨海鉄道の本社も入居しています。
大洗町唯一の駅でアクアワールド大洗(水族館)、大洗磯前神社の最寄り駅となり、駅前からは路線バスも出ています。
水戸方面から来た列車の約半数はこの駅で折り返します。つまり、ここから水戸方面は1時間に2本ほど、鹿島神宮方面は1時間に1~2本ほどとなります。

本日はそんな大洗駅のトイレを紹介します。トイレは改札内と改札外(駅舎を出て左後ろの位置)にありますが、今回は改札内のトイレを紹介します。

改札内トイレは改札を入ってすぐ右側にあります。
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男性用トイレです。手洗場はTOTOのL230Dが2台です。
1985年の開業時からあまり手が加えられていないようです。なんだか国鉄感のあるトイレですが、これはもともと大洗鹿島線は国鉄の路線として開業する予定だった名残ではないかと思います。
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小便器です。手前の1台はU308C、奥の2台はU308の計3台の設置です。現在はセンサー式ですが、もともとハイタンク式だったらしく、ハイタンクの取付跡がありました。
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大便器です。洋式2室で手前の個室はTOTOのCS670B(便器)+SH670BA(ロータンク)です。便座はTOTOのウォシュレットSB(TCF6622?)です。
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奥の個室もTOTOのCS670B(便器)+SH670BA(ロータンク)で、便座はTOTOのウォシュレットSB(TCF6622?)ですが、洋式化された時期が違うようで便器のカラーが異なります。また手前の個室はセフィオンテクトシールが青色(1999年~2007年)だったのに対しこちらは張ってなかった(2012年以降の製品)ような気がします。
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個室内には昔使われていたであろう洗浄ボタンが残っていました(当然、押しても水は流れません)。
この洗浄ボタンやステンレスのドア(写真なし)などがこのトイレの国鉄感漂うポイントでもあります。
このタイプの洗浄ボタンは国鉄からJR化後初期に竣工したと思われるトイレで時折見られましたが、改修に積極的なJR東日本ではもうほとんど残っていません。
ちなみに写真は撮っていませんがハイタンクの取付跡もありました。ドアには生きていない配線が残っていましたが、これはドアを開けると洗浄を開始する機構の名残だと思われます。

【コメント】洋式化やウォシュレットの設置、小便器の自動洗浄化(個別)はされていますが全体的に古めかしいトイレです。経年による床の落ちない汚れや器具の傷み、薄暗い内装など実際使うとなると(個人的には)躊躇するようなトイレなので一刻を争うような状態でなければ駅前の公衆トイレのほうがお勧めです。また多機能トイレも駅前の公衆トイレにあります。